子供の才能の見つけ方は?伸ばすためにやるべきことも紹介!

子供の才能は、親や教育者との適切な関わりによって開花します。しかし、子供の才能を見つけて伸ばしたいけれど、そのために具体的に何をすれば良いかわからない親御さんや教育者の方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、子供の才能の見つけ方や、伸ばすためにできることを紹介します。内容をチェックして、ぜひ今日から取り入れてみてください!

才能とは?

才能とは簡単にいうと、特別優れている能力のことです。先天的なものだと考える方が多いですが、ほとんどは後天的、つまりあとから努力し、磨いた能力のことを指します。つまり、誰でも特定の能力を磨けば「才能がある」といえるのです。

しかし多くの人は、才能と呼べるほどの能力を身に付ける前に行動をやめてしまいます。周囲と比較して「自分には向いていない」と思い込んだり、誰かにやる気を削がれたりして諦めてしまう場合がほとんどです。

親や教育者は子供が何に興味を持つのか、好きになるのかをよく観察すること、自発的に「やりたい」と言い出したことをとことん続けられる環境を準備することが求められます。

子供の才能の見つけ方!4つの意識したいことを紹介!

親や教育者は子供をよく観察し、才能の芽を見つけてあげることが大切です。ここからは、今日から実践したい「子供の才能の見つけ方」を4つ紹介します。

さまざまなことに触れる機会を作る

親や教育者は、子供がさまざまなことに触れる機会を作りましょう。テニスや野球などの運動をしてみたり、楽器に触れてみたりすることはもちろん、自然に触れたり、さまざまな場所に連れて行ったりするのもおすすめです。

子供が一体何に興味を持つのか、何を好きになるのかはわかりません。特定の分野で素質があったとしても、人生の中でそのことに触れる機会がなければ、「素質がある」という事実にすら気付けないでしょう。したがって親や教育者は、できるだけ幅広い経験をさせて、子供の才能の芽を見つける機会を作ることが大切です。

とはいえ、子供に「やりなさい」と強要することは控えましょう。無理強いすると「相手の言うことを聞かなければ」という思いが強くなり、どんな体験も義務的にこなすようになります。あくまで子供の思いを優先しながら、さまざまな体験をさせてあげましょう。

子供の興味・関心を掘り下げる

子供が何かに興味・関心を持ったら、一緒に考えを掘り下げてみましょう。例えば「走るのが好き!」というのなら、「どうして走るのが好きなの?」と聞いてみます。そのほか、かっこいい、かわいい、楽しい、面白いなどのポジティブな感情を抱いた場合にも質問をして、子供の考えに耳を傾けてみてください。一度だけでなく、二度、三度と質問をして、子供の考えを深めていきます。

このように子供の考えを掘り下げて抽象化していくと、興味・関心を持つ分野の共通点を見つけやすくなります。親や教育者は見つかった共通点をもとに、また新たな体験をさせていくと、子供の才能の芽を見つけやすくなるでしょう。

なお、子供に質問する際は、厳密な答えを求めすぎないことが大切です。「それじゃよくわからない」「もっと具体的に話して」などと問い詰めるような声かけをすると、子供は自分の考えを話してくれなくなります。会話を楽しみながら自然に子供の考えを引き出せるよう心がけてみてください。

少しでも興味を持ったことはやらせてみる

子供が少しでも興味を持ったことは、やらせてあげましょう。興味のあるものに取り組んだ結果「楽しい」と感じ、それを好きになる可能性があります。

先ほどもお伝えしましたが、才能のほとんどは後天的なものです。最初はうまくできなくても夢中で取り組むうちに能力が磨かれ、それが才能となることは少なくありません。つまり、好奇心は能力を磨き、才能を作るものだと言い換えられます。したがって、親や教育者は子供の好奇心をつぶさないこと、興味を示したものはできるだけやらせてあげることが大切です。

ただし、子供の興味・関心は変わりやすいため、途中で飽きてしまう可能性もあるでしょう。その場合は無理にやらせ続けないようにしてください。やりたくないことを強制的に続けても、良い結果につながりません。親や教育者は子供の興味関心を追い続け、そのときやりたいことをやらせてあげるよう意識していきましょう。

子供の才能を伸ばすには?やるべきこと・やってはいけないことを紹介!

せっかく見つけた才能の芽も、親や教育者の関わり方次第では伸びなくなってしまいます。見つけたあと、子供とどのように関わっていくかが重要です。ここからは、子供の才能を伸ばすためにやるべきことや、やってはいけないことを紹介します。

ポジティブな声かけをする

子供の才能を伸ばしたいなら、ポジティブな声かけを意識してください。「頑張っていたね」「かっこよかったよ」などと声をかけてあげれば、「また〇〇したい!」と積極的に意思表示してくれる可能性が高まります。

反対に「上手になりたいなら〇〇しないと!」「あまりうまくできなかったね」などとネガティブな声かけをすると、「楽しかったけれど、もうやりたくない」と思ってしまう場合も少なくありません。

表情や態度に表さなくても、本人の中では楽しさを感じたり、達成感を抱いたりしていることもあるため、どんなときもポジティブな声かけをするよう心がけましょう。

子供の挑戦を見守る

親や教育者は、子供の挑戦を見守る姿勢が大切です。頑張ってほしい、才能を伸ばしてほしい気持ちが強すぎると、口出ししたり先回りして失敗を防いだりしたくなる方もいるでしょう。しかし、口出しが多すぎると楽しくなくなり、子供は行動をやめてしまう可能性があります。また、このような親の行動は子供の主体性が育つきっかけや、失敗から学ぶ機会を失ってしまいます。

才能を伸ばすには自分で考え行動する力や、失敗から学び立ち上がる力が必要です。試行錯誤を繰り返し、成功体験を積み重ねなければ、能力は伸びません。親や教育者は子供の挑戦を見守り、集中できる環境を整えることに徹しましょう。子供が親や教育者を頼ってきたら、そのとき初めて手を差し伸べるようにしてください。

価値観を押し付けない

どんなときも、親や教育者の価値観を押し付けないよう意識しましょう。親や教育者は子供よりも長く人生を送っている分、さまざまなことに先入観があります。例えば「音楽家で生計を立てるのは難しい」「ゲームなんて将来何の役にも立たない」などです。中にはこのような先入観が邪魔をして、子供のやりたいことに反対してしまう方もいるでしょう。

子供の将来が心配な気持ちはよく理解できます。しかし、親や教育者の判断で才能の芽を摘むのはよくありません。音楽家にならなくとも音楽に関する職についたり、趣味として楽しんだりすることは可能です。

ゲームに関しては、近年「eスポーツ」という競技が生まれました。これにより、ゲームの世界で大きく活躍している人が多くいます。このように、親や教育者が「何の役にも立たない」と感じることが、将来活躍のきっかけになる場合もあるのです。将来的に才能をどのように活かすかは本人に委ねて、親や教育者は子供のやりたいことをとことんやらせてあげましょう。

まとめ

親や教育者が才能を見つけるには、子供をよく観察することが大切です。さまざまなことに触れる機会を設けたり、子供の考えを掘り下げたりして、何に興味・関心があるのかを探してみてください。興味を持ったものがあれば、積極的にやらせてあげましょう。その際にポジティブな声かけをすること、子供の挑戦を見守ることを心がけると、才能を伸ばしやすくなります。

なお、親や教育者の価値観を押し付けないよう注意してください。将来才能をどのように活かすかは、本人が決めることです。先のことはいったん置いておいて、子供のやりたいことをやらせてあげましょう。