外向的、社交的な子は新しい環境や物事にチャレンジしやすく、すぐ場所に慣れ、友達も大勢でき親から見ても安心ですよね。
この記事では外向的、社交的と言われる子の特徴や、外向的と言われる子が日常で困りやすい点とそれに対してどう対処したらいいのか、また親はどう関わるといいのか解説します。
外向的、社交的な子の特徴
外向的、社交的と言われる子にはどのような特徴があるのでしょうか。
- 周りの人に自然とあいさつができる
- 友達が大勢いる
- 新しい場所や環境にも慣れやすい
- 色々なことに興味が持てる
4点について紹介します。
周りの人に自然とあいさつができる
外向的な子は新しい人や知らない人に対して物おじすることがありません。
そのため、周りの人に自然とあいさつすることができます。
あいさつをされて嫌な人はいませんし、あいさつしてもらうと良い気持ちになりますよね。
外向的な子は周りに良い気持ちを与えることができる素敵な特徴を持っています。
子によってはあいさつだけではなく、知らない人にいろいろなことを話しかける子もいます。
悪いことではありませんが、親が気になるようだったり、相手が迷惑そうな顔をしている際には「知らない人にあったらあいさつするだけにしようね」など伝えるのがオススメです。
友達が大勢いる
外向的な子は明るい子が多く、周りに人が寄ってきやすいです。
そのため、友達が大勢います。
明るい人のそばにいると、元気をもらえたり楽しい気持ちになれますよね。
外向的な子は人を惹きつける魅力を持っています。
新しい場所や環境にも慣れやすい
保育園や幼稚園、学校を転園、転校したときはストレスがかかりやすいものです。
大人でも新しい環境や場所は疲れてしまいますよね。
もちろん外向的な子にもストレスはかかるのですが、内向的な子と比べると新しい環境には慣れやすいです。
むしろ新しい環境や場所にわくわくする子もいます。
普段の保育園、幼稚園や学校生活だけではなく、新しい習い事や塾にも積極的に参加したがる子もいます。
ただ、本人が新しい場所や環境を楽しんでいるように見えても、実は疲れているということもあります。
疲れている様子が見られたら、土日は家でゆっくり過ごすなど少し休む時間を持つことも大切です。
色々なことに興味が持てる
外向的な子は、色々なことに興味があります。
他の子が取り組むのに躊躇してしまうことでも、外向的な子は真っ先に挑戦できる挑戦心を持っています。
その反面、飽きやすくひとつのことが続かない子もいます。
もちろん、色々なことに興味が持てるのは良いことですし、ひとつのことが続かないことが悪いわけではありません。
色々なことにチャレンジする中で、熱中できるものや夢中になれるものが見つかるとより毎日が楽しく過ごせるようになることもあるので、親と一緒にさまざまなことにチャレンジして好きなことを見つけていくのもオススメです。
外向的な子が困りやすいこととその対策
外向的、社交的な子は良い面がたくさんありますが、もちろん外向的ゆえに困ることもあります。
外向的な子が困りやすい以下の4点について解説します。
- 頼みごとをされた時に断れない
- 八方美人と思われることがある
- 仲良い子は大勢いるが、深い関係を気づきにくい
- 人と付き合う機会が多くて疲れる
また、それぞれについてどう対策したらいいのか、親や支援者はどう支援したらいいのか紹介します。
頼みごとをされた時に断れない
外向的な子は、頼みごとをされた時に断れないことがあります。
「断ると相手に嫌われるかもしれない」つまり、周りの人に「好かれたい」という気持ちがひといちばい強いからです。
そのため、自分のやるべきことがあっても他人に頼みごとをされたらつい引き受けてしまい、いっぱいいっぱいになることがあります。
対策としては、まず頼みごとを今置かれている状況で引き受けても大丈夫そうか考えましょう。
引き受けたら大変な状況であれば、断る勇気も大切です。
親や支援者は、「それくらいで嫌われることはないから大丈夫」と伝えましょう。
断ったことで友達関係が切れるようなら、果たして今後も仲良くすべきなのでしょうか。
それは友達というよりただ利用されているだけであり、いい関係とは言えません。
もちろん余裕があるときは引き受けても良いですが、自分がいっぱいいっぱいになって困るくらいなら断る勇気を持つことが大切です。
八方美人と思われることがある
外向的な子は、色々な子と仲が良く、みんなと笑顔で接することができる素敵な一面があります。
しかし、人によってはそれが八方美人と思われることも。
小さいうちだと「みんなにいい顔してる」なんて陰口をたたかれることもあるかもしれません。
もちろん、外向的な子に全く問題はありません。
ただ、心無いことを言われて傷ついているようだったら、親や支援者は「みんなと仲良いのは悪いことじゃなくて素敵な事なんだよ」とその子自身を認めてあげましょう。
陰口を言っている子はもしかすると、外向的な子が羨ましく、もっと仲良くしたいと思っているだけかもしれません。
仲良い子は大勢いるが、深い関係の子ができにくい
外向的な子は、仲の良い子が大勢いるという特徴があります。
そのため、深い関係の子ができにくい場合もあります。
ひとりとじっくり深い関係を築くよりは、みんなでわいわいしている時間の方が多く、例え悩みや困っていることなどがあったとしても打ち明ける時間がないかもしれません。
もし悩んでいる様子が見られ、誰にも相談できていないようだったら親や支援者が話を聞きましょう。
もちろん無理に聞き出す必要はありませんが、落ち込んでいたり困っている様子が見られたら「ママ(やパパ)はいつでも味方だからね」と声をかけるだけでも安心できます。
悩みがあれば、親に相談しようという気持ちが持てるかもしれません。
人と付き合う機会が多くて疲れる
外向的な子は、周りのお友達から遊びに誘われる機会が多く、常に友達に囲まれている場合があります。
もちろん本人が楽しければそれは素敵な事なのですが、ずっと人といると疲れてしまうこともあります。
外向的な子は周りを明るくする特徴を持っているため、人が寄ってきやすい上にみんな外向的な子と過ごしたい気持ちがあります。
しかし疲れてしまった際は、ひとりになる時間を確保するのも大切です。
また、外向的な子に多い特徴として、保育園や幼稚園、学校など家の外で頑張りすぎる一面があります。
本人に頑張っているという自覚がなくても、知らず知らずのうちに周りに気を使い、家に帰るころにはぐったりしていることも。
親からすると、「外ではいい子なのに家ではわがまま」と感じることもあるかもしれません。
それは、外向的な子にとって家が安心できる場所であり、自由にふるまえる場所となっている証拠です。
外で頑張っているようなら、あまり家の中でがみがみ注意せず、ゆっくり休む時間を持つのも大切です。
まとめ
外向的な子は周りの人に自然とあいさつができ、友達が大勢いるという特徴があります。
また、新しい場所や環境にも慣れやすく、色々なことに興味が持てる素敵な面があります。
一方で、頼みごとをされた時に断れない、八方美人と思われることがある、仲の良い子は大勢いるが深い関係を築けない、人と付き合う機会が多くて疲れるなどの一面もあります。
外向的な子が知らず知らずのうちに頑張りすぎて疲れている場合は、親や支援者は声をかけ少し休む時間を持つのも大切です。
また、家の外で頑張っている分、家に帰ったとたんに疲れが出ていつもよりわがままに見えるように振る舞う子もいます。
家が安心できる場になっている証拠なので、ある程度許容し受け入れることが大切です。